1959生まれ。フランスの墨アーティスト
12年前、日本旅行で墨に出遇う。墨素材が持つ多様な表現の可能性、透明性、墨がもたらす光りの戯れに圧倒される。主に書を通じて墨に触れたが日本の文字を知らず、
筆をもったこともない。自分のやり方で墨という素材の新しい使い方の模索を始めたのが原点である。
ワイパー、料理用のへらなど、筆よりも抵抗力のある固い道具を使い、これにより、特に透明性と光りという点で美しい効果を得た。道具と紙のコンビネーションは、しぶきのように飛び散った墨の周りや、より小さな墨点の重なりの間を通過する、波打つような光りを生みだした。
これまで、洋紙の使い方には熟達してきたが日本のアーティストに出会って和紙を使い始めた。新しい方向、チャレンジはどこにつれていってくれるのだろうか?
◇ 日本での発表
2009 個展「墨から光りへ」(MMFAギャラリー・東京)
2010 「墨絵展」に出品
◆ 〒152-0003 目黒区碑文谷5-3-8―102(ルコント方)
tel/fax 03-5704-2246(ルコント方)
e-mail: lecomte@k8.dion.ne.jp (日本: ルコント方)
dariusnet@free.fr (フランス: ダリウス)
「火山」
70×50 印刷用インク/洋紙 2008年
「池」
120×85 墨/洋紙 2009年
小品
各45×33 墨/洋紙 2008年